今日2016年3月11日で東日本大震災から5年です。
もう5年?
過行く時の早さを感じます。
当時私は別の医院に勤務していたのですが、その時のことを鮮明に覚えています。
平塚ラスカのさぼてんで一人昼食を取り、医院に戻ってすぐ、歯科材料を卸していただいている業者の方とお話ししているとゆれを感じました。
大きく揺れだし、スタッフが外に出ていく中、私は大丈夫、すぐにおさまると思って院内にいたのですが、段々揺れが激しくなってきました。
さすがにまずいと思い階段を下りていくのですが、揺れがすごく、手すりにつかまりながらでないと下りていけない状態。
何とか外に出ると、大勢の人が外に出て、悲鳴を上げていました。
ラスカの建物は大きく揺れ、窓ガラスがみしみし音をたてていました。
今まで経験したことない揺れにふらふらしながら、本当に、このまま建物が崩壊して死ぬのかなと思いました。
何とか揺れはおさまり、医院に戻ってテレビをつけると、いろいろなところで火災が起き、とんでもない惨劇が目に飛び込んできました。
意外だったのが、その日の午後の診療、ほとんどの患者様が来院されたこと。
ただ、余震がひどく、診療中に起こると危ないので、途中で休診にしました。
うちの奥さんは都内に家族と出かけていて帰ってこれず、家でひとりで過ごしました。
またテレビをつけると、映画をみているような津波。
昼見た以上の悪夢のような状態。
余震も続き、こんなに一人でいるのが不安だった日はなかったです。
いきなり揺れだすので、テレビをつけたまま寝ていると、緊急地震速報のけたたましい音が鳴り目が覚めます。
結局、数日間はほとんど寝れず、なんかいつも揺れているような錯覚に陥り、体調を戻すのにも時間がかかりました。
遠く離れた神奈川でこれですから、現地の方の恐怖や苦労は計り知れません。
もうあれから5年。
いまだに2000人以上のかたの行方が分からず、15000人以上の方が亡くなった、未曽有の大地震。
その震災を糧に、いつ、どこでおこるかわからない地震の備えをしなければと改めて思います。
湘南つばめ歯科
院長 松崎 等