保険診療と自由診療1

昨日は診療終了後、診療報酬明細書の打ち出しをしていました。

これは、患者様が受けた診療内容に対し、患者様は一部負担金をお支払いいただきますが、残り分を国保や社保に請求するためのデータを送る作業で、医療機関では月に1度行われます。

以前も少し書きましたがここでちょっと、保険診療と自由診療(自費診療)の話を。

まず保険診療ですが、保険機関には大きく、国民健康保険と社会保険の2種類があります。

そのなかで本人や家族、後期高齢者、政府管掌、会社が統括して行うものなど、様々に分かれます。

ここで、医療機関ー患者様ー保険機関の三角形が出来上がります。

医療機関と患者様の関係はご存知の通り。

患者様は医療を受け、一部負担金を支払う。

次に患者様ー保険機関の関係。

患者様は月々保険料金を支払います。

その代わりに、保険会社が認めている範囲内の治療を受けた場合、一部負担金以外の残りのお金を保険会社が支払ってくれます。

最後に医療機関ー保険機関の関係。

医療機関は月々行った個々の患者様の診療に関するデータを診療報酬明細書(レセプトといいます)としておこし、保険機関に提出します。

これを保険機関がチェックし、適当と認められれば、医療機関にお金が振り込まれます。

ここで記載ミスなどがあると、数か月後に診療報酬明細書が返され、再度記入をし直し再提出します。

この作業が結構面倒で、患者様に確認しないといけないケースなどがあり、もし数か月の間に引っ越しや、携帯電話の変更などで連絡が取れなくなると困ります。

なので、医療機関は患者様の保険者(保険機関)が変更していないか、毎月保険証を出していただきチェックするのです。

その保険診療、診療内容を1点=10円の点数換算します。

この治療をするといくら、と決められています。

これはどこで、何年目の歯科医師でも、同じ治療をすると同じ金額です。

簡単にいうと、この焼肉定食は全国どこで作っても600円で売りなさい、みたいな感じです。

当然治療をする場所の家賃、人件費、光熱費、材料代などがかかります。

家賃、光熱費はなかなか変えれませんから、人件費、材料代などを何とか工夫しなくてはなりません。

なので、ある程度、最低限の治療になることが多いです。

<続く>

湘南つばめ歯科
松崎 等

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