歯科医師になり、その後は基本的に大学病院に勤務するか、開業医に勤務するかを選択することになります。
私は大学病院に残り勉強しようと決めましたが、何を勉強するためどの科に残るか。
自分の中でどこか突出したではなく、オールマイティーに治療ができるようになりたいという思いがあったので、学生時代、実習も苦手だった歯内療法科(歯の根の治療をするところ)に残ることにしました。
模型を使っての練習から始まり、何らかの原因で抜いた実際の歯を使っての練習、上の先生のOKが出るとようやく少しずつアドバイスをいただきながら患者さんの治療をしていくことになります。
このころから週2日大学病院の休みをいただき。いくつかの医院に非常勤で勉強に行きました。
その中で課題をいただいて帰ってきては、大学病院の勤務が終わってから練習。
様々な先生のそれぞれ思いがある医院で技術的にも精神的にも勉強することができました。
大学病院3年勤務ののち、初めて開業医で常勤勤務。
私が当時住んでいた坂戸というところから秩父まで片道1時間、50キロを車で通勤。
ここでは出身大学の色々な科の先輩が多く在籍していたので、たくさん教えていただきました。
そしてここであるできごとがあり、もっと勉強したいとおもうようになり、多くの研修会に参加し自分がよいと思う様々な歯科器材を購入するようになりました。(たぶん取材の記事に載ると思いますのでそちらをご覧ください)
むし歯治療、かぶせ物の治療、入れ歯の治療、歯周病の治療、歯の根の治療、外科治療、インプラント治療、包括的な治療についてなどなど、いろいろ勉強しにいき今も継続しています。
その後埼玉から平塚に引っ越し、5年間院長職をさせていただきました。
勤務医から院長になり自分が理想としていたものを作ろうとは思っていましたし、実践していたと思っていました。
平塚のあと茅ヶ崎で勤務医として働いたのですが、逆に院長から勤務医になり、今までの自分を振り返ると人間的にも技術的にも未熟だったと思うことが多々あり、一緒に働いた仲間にも迷惑をかけました。(そんな仲間から今回開業に際しお花を送ってもらい涙が出そうになりました)
その茅ヶ崎で診療に大変こだわりがある院長のもと3年間勤務させていただきました。
茅ヶ崎に職場が変わったときはずっと勤務医でいこうと思っていましたが、徐々に再び自分でとの思いが強くなり今回もう一度、最後の挑戦してみようと、湘南つばめ歯科を開院しました。
今までの反省を活かし、自分の、そして一緒に働くみんなの思い描く医院づくりをし、患者様にも来てよかったと思っていただけるようがんばります。
湘南つばめ歯科
院長 松崎