精度の追究

湘南つばめ歯科のこだわりの一つに精度の追究があります。

例えば、かぶせ物や詰め物。

使用する材料の性質を理解し、一つ一つの工程を妥協なく行うことで、かなり精度のよい修復物を入れることができます。

今回はその中でも患者様のお口の型取りを行い、模型を作るまで材料のこだわりをご紹介したいと思います。

お口の中の状態=模型

これが完璧に合えば、ぴったりの修復物を作ることができます。

逆に、これが出来ていないとこの後技工士さんがいくらがんばっても合う修復物はできません。

「お口の中の状態=模型」これがなぜ難しいかというと、歯科で用いる材料は「変形」を起こすからなんです。

ですからこの変形をうまくコントロールする必要があります。

歯を削り終わった後、型取りに移行するわけですが、まずは患者様のお口の中にできるだけ合った型取りの入れ物(トレー)を選びます。
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そこに、アルジネートという型取りの材料を水と練って盛るのですが、ここでも守るべきことがあります。

まずアルジネートもいろいろな会社からいろいろな物が販売されています。
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私は研修会に参加し勉強し、かぶせ物などの型取りに最適と思われるアルジネートを使用しています。

またこのアルジネート、固まる時に空気中では「収縮」する性質があります。

これに水を入れて練るわけですが、アルジネートは室温に保管、水は常に冷蔵庫に保管します。

水の温度ってものすごい大切で、冷えていない水を使うと収縮率が変わってしまいます。

ですので、この時期寒いから水道水でいいじゃない、ではなく、年間一定温度の冷蔵庫に入れておくのです。

そしてアルジネートですが、スプーンに入れ、すり切れで計量するところがほとんどです。
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実はこれ、実際に測ってみるとみると、毎回毎回かなりの誤差があります。
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やってみたら1.2グラムも違いました。

これ、1.2グラム「しか」じゃなくて「も」です。

アルジネートは種類により、作製している会社がこの比率で使うのがベストです、という「混水比」というものを決めています。

粉と水のベストの比率は決まっているのです。

ですので1.2グラム違ったら本来は水の量も変えなくてはなりません。

でないと収縮率が変わる=変形する恐れがあります。

かぶせ物や詰め物の調整ってミリ単位ではなく、ミクロン単位で調整していくものです。

湘南つばめ歯科では、0.1グラム単位で計量したものをしけらないよう、1日の必要は数だけ1つづつ袋詰めにし、水も同じ単位で計量して練和します。
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同じ温度、同じ量で型取りの材料を作ることにより、毎回同じ条件で精度の良い型を取ることができます。

アルジネートと水をまぜたら、機械で空気が入らないように練和します。
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気泡と言われる空気が入ることでも変形します。

型を取る時も一工夫加え、こうして取れた型に石こうを流し、模型を作っていくのですが、ここでポイント。

取った型に石こうを流すのですが、すぐに入れます。

時間がない時などは固定剤という、できるだけ変形させないような粉を入れた水につけて置いて、手の空いた人が後で石こうを流すことがおくことが多いのですが、湘南つばめ歯科ではやりません。

アルジネート、先ほど空気中で収縮すると書きましたが、水の中では「膨張」するんです。(アルジネートって寸法安定性の悪い材料なんです)

この水の中に長く置けば置くほど変形します。

うちでは、人の手が空いている時は型を取っている間にタイミングを見て石こうを練ってもらってもらい、型を取ったと同時に石こうを流します。

最低でも、型を取ったらそれを持って、石こうを練って流してもらいます。

また石こうですが、通常は「硬石こう」というものを使うんですが、湘南つばめ歯科では「超硬石こう」というものを使います。
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よく保険外のセラミックなどのかぶせものに超硬石こうは使うのですが、うちでは保険もこれで行きます。

石こうって固まる時、発熱し、膨張する性質があります。

硬石こうの膨張率は0.2~0.3%

当院で使用する超硬石こうは0.06%

膨張率は3分の1に抑えられ強度もあります。

ということは変形が少ないということです。

なぜ超硬石こうではなくて膨張率が大きい硬石こうを使うとこが多いかとというと値段が高いからです。

正直、今の保険請求額でこの超硬石こうを使うのはかなりきついです。

私は、適合がいい→歯に合った修復物ができる、調整時間の短縮になる→患者様には大きなメリット、時間が短縮できればそれだけ多くの患者様を診ることができる。

こういった理由で、超硬石こうを選択しています。

そして石こうですが水と練るときは、手で練るのではなく真空練和機というものを使います。
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これを使い真空状態で練和することで空気が入らなくなります。

空気が入るとその部位で膨張率が変わってしまいます。(非常に細かいですが)

これを保湿箱にいれ、湿度を保ち、硬化後にトレーから模型を取り出し完成します。
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実はこれ、こだわりのまだ一部です。(あとは企業秘密ということで(笑))

なかなか患者様からしたら、型を取った後どういう工程で作られているかはわからないと思いますが、型をとって模型を作るまで、これだけ細かいことが歯科医院では行われているんです。

また当院ではこのような取り組みで行い、技工所さんにバトンタッチします。

全てはお口の中の状態=模型のために。

湘南つばめ歯科
院長 松崎 等

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2 Responses to 精度の追究

  1. 匿名 のコメント:

    つばめ歯科で金属粉末の3Dプリンタを購入して金属の詰め物も院内で作ってください!!

  2. 湘南つばめ歯科 のコメント:

    コメントありがとうございます。
    将来的に格安で出来ると便利ですね。

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